年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました

啓太ってば怖いのに無理しちゃって、かわいい。

なんて余裕で乗ったら、見事にジェットコースターに裏切られて。

海に落とされる錯覚に落ちるし、アップダウンが激しくてしかも横へ振られて飛ばされる感覚、私は途中で涙が出てきて。

「キャーッ!啓太、助けて―。落ちるから!飛ばされるー」

気付けばいつの間にか啓太に手を握ってもらっている状態で。

ほんの数分の乗車だったけど、ホームに到着した時には啓太よりもダメージが大きくて。

「あははっ、優菜の顔ヤバいよ。なんで泣いてんだよ」

降りるときも足がふらついて。啓太に支えてもらいながらジェットコースターを降りた。

「もう、こんなの絶対に乗らない!!啓太も笑いすぎだから!」

「だってさ、優菜の足!生まれたての子馬になってんじゃん!笑えるから」

「啓太、ひどい!笑い事じゃないから」

「あっはは。優菜って可愛いな。で、少しどこかで休む?」

「大丈夫だもん。次はあっちのに乗る!」

そう言って私が指したのはチューブライド。

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