年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
◎ 雑誌に載るということ
こうして啓太とお付き合いしてからの初めての夏休みが終わり、新人戦の季節がやってきた。
啓太は部活の練習で毎日疲れて帰ってきて、相変わらず部活帰りに夕飯を食べに寄ってくれるのは良いんだけど、食べた後そのまま寝てしまうことも時々あって。
起こすのが可哀想になってしまう。
そんな時のために啓太にはお泊りセットを持ってきてもらっていて、時々だけど、ウチに泊って行くこともある。
今夜も起きそうにないからそのまま寝かせてあげて、私は啓太が明日着ていく学校のYシャツと靴下を洗濯して、乾かす。
ソファで寝てしまった啓太を背にして、私はソファに寄りかかってローテーブルで課題をしていたら、
「んーっ。優菜、俺また寝ちゃった?ごめんね」
そう言って啓太が後ろから私に抱き着いてくる。
先にお風呂に入っていた私はTシャツにショートパンツのラフな格好で。
啓太に抱き着かれたとき、胸に啓太の手が当たって。
やばっ!ブラしてなかった!
「ゆうなぁ、いい匂い。しかも何か柔らかいものに触った」
啓太の手が私の胸から離れない。
「啓太、ストップ!啓太の手が・・・」
「優菜のエッチ。ブラしてないじゃん。目が覚めちゃったじゃんか」
「やめっ!啓太ってば」
「あーーっ。優菜。好き。大好き。こっち向いてよ。顔見せて」
「イヤだ。無理。恥ずかしいから」
「それじゃ俺がそっちに行く」
啓太はソファから降りて、テーブルを挟んで私の向かい側に座る。
「優菜、真っ赤な顔、かわいい」
私は頬を両手で挟んで、赤くなった顔を隠した。
「お母さんが帰ってきたら今夜は帰るよ。ここにいたら俺、色々とヤバいから」
「ん。分かった。啓太、疲れているみたいだから無理しないでね」
「ありがと、優菜」