年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
いつものように家で夕飯を食べている時に啓太の携帯にA-TOPS編集部の寺田さんから連絡が入った。
啓太から一度だけ連絡したことがあったから、その着信履歴を保存していたとかで。
≪Keiくん、9月号の反響が凄くて。ぜひもう一度Keiくんの記事を載せたいんだけど、ダメかな?今回はちゃんとギャラが発生するから、仕事として考えてくれない?≫
≪俺、モデルとかやらないですよ。興味ないし≫
≪前も言ったけど、一度撮影見学に来てよ。彼女も興味あるって言ってたじゃない。あの時の彼女とまだ続いているんでしょ?≫
≪何言ってんっすか、寺田さん。彼女とは続いているとかそんな安っぽいレベルじゃないんですよ。あー、上手く説明できないけど≫
≪分かったから。要するに彼女と結婚する勢いってことなのね。ま、いいじゃない。それも青春よ。で、いつ頃に来れるの?≫
≪寺田さん、ちょっと待っててください。
「優菜、撮影見学まだ行きたい?いつ来るのかって聞かれてる」
「本当に見学だけ?それなら私はいつでもいいよ。啓太の部活の都合でいいんじゃない?」
もしもし、寺田さん。週末の午後だったら大丈夫ですけど≫
≪ありがとう。スケジュールだと今週の土曜日に一つ撮影予定が入っているから、3時に都内のスタジオに来れるかしら?場所はショートメールで送っておくわ≫
≪分かりました。では、よろしくお願いします≫