年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました

私たちはこの現場で一番偉そうに怒鳴っている人に反抗できずに言われるがまま、それぞれのメイクルームへ連れて行かれた。

私はマコちゃんと呼ばれていた人に連れられて、顔と髪質とスタイルをじっくり見られて。

『うん、素人にしてはいい線いってるわね』

なんて上からものを言われて。

『ちょっとココ座って。少しメイクして髪型いじるわよ』

「・・・はい。」

手際よく私の顔を変えていく。マコちゃんさん、凄い!

「あの、私たちってこれから何をするんでしょうか」

『あー、聞いてないの?撮影予定だったモデルがドタキャンしたみたいでね。その代わりよ』

「はい?代わりなんてできませんよ」

『あの彼氏と一緒の撮影だから、大丈夫よ。心配ない』

「何に使う写真を撮るんですか?」

『それは聞かない方がいいんじゃない?撮影終わったら監督が教えてくれるわよ』

「はぁ・・・。」

『よし!メイクとヘア完了。あとは衣装を着てくれる?』

その衣装は、フリルがたくさん付いたパーティードレス?ミニスカートだからウェディングドレスではないのは分かるけど。

『はい、こっち来る。ドレスのサイズ大丈夫ね。はい、完成』

私は全身鏡の前に立つ。

「うわ。これ、私?」

『どう?綺麗でしょ?これならあの彼氏も惚れ直すわね』

鏡の前にいる私は、自分で言うのもなんだけど、とっても綺麗で。

さすがスタイリストさん!

これなら撮影してもらいたいと思う。

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