年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました

家に着いたときは11時近くになっていた。

『ただいまー』

「お帰りなさい」

あれ?玄関に見慣れない男の人の皮靴がある。啓太のじゃないよね。

「遅くなってしまってすみませんでした」

啓太がお母さんに謝ってくれた。

「お母さん、今日ね撮影に行ってきたの。プロに撮ってもらったんだよ・・・」

お母さんに話しながらリビングまで行くと、そこに知らない男の人がいた。

その人は私に向かってお辞儀をした。誰?

「2人とも座って」

お母さんに促されて、その人の正面に2人で座る。

「急にごめんね、紹介します。彼は相沢豊喜(トヨキ)さん」

「優菜ちゃん、はじめまして。相沢豊喜です。突然お邪魔してごめんね」

「高2になる娘の優菜と、優菜の彼の斉藤啓太くん。啓太くんは高1ね」

「お母さん・・・話って?」

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