年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
啓太はこの冬休み中にある程度の荷物をウチに持ってきた。
2階の一部屋を啓太の部屋として使用することにして、そこに荷物を入れて。
啓太の住んでいたマンションも時々お掃除したり空気の入れ替えや、郵便物の受け取りをしに行かなければならないから、ちょっとした別荘感覚で2人でマンションに泊ったりするのも楽しそうだねって話してて。
とにかく私の寂しさを紛らわせてくれようと、啓太は色々な事を考えてくれた。
お母さんがシンガポールへ出発する日が翌週になり、私たちはモデルの契約をどうするか、啓太と何日も話して。
私たちの条件を受け入れてもらえるのならモデルの契約をしようと決めたの。
今日はお母さんと3人でA-TOPSの事務所を訪ねていて、寺田さんとその担当部署の上司との面談。
私たちは高校生という本業が疎かになるようなら契約はしない、撮影等はできる限り2人一緒にして欲しいことを伝え、快諾してもらった。
それからマネージャーは寺田さんについてもらうことになり、寺田さんには私たちの家の状況を詳しく話した。
寺田さんは私たちの事情を理解してくれて、保護者の代わりにはなれなくてもできるだけ面倒を見てくれると約束してくれた。
契約が無事に済み、お母さんが、
「2人をどうか、よろしくお願いします」と、頭を下げたので私たちも最敬礼した。