年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
1階のコートでは次の試合に出場する2校が練習のためにコートへ入ってきた。
「で?どいつが優菜の彼氏なの?」
「えっ?教えるの恥ずかしいよ。あーっと、でもまだコートには入ってないみたい」
「じゃ、彼氏が現れたら必ず教えてよ。どんな奴を優菜が好きになったのか、見るのが楽しみだな」
「そんなこと言って、ハードル上げないでくれる?」
「あはははっ。彼氏、そんなにブサイクなわけ?」
「ちっ!違うから!かっこいいから!」
「じゃ、ますます楽しみだな」
「豪くんはチームの皆と一緒にいなくてもいいの?」
私は豪くんに啓太を教えたくなくて、そんな風に話を変えた。
「そうだな、ちょっと向こうに行ってくるわ」
そう言って豪くんは自分のチームの所へ向かった。