年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
「優菜、アイツってお前の学校に入ったんだ?」
そう質問してきた豪くんの目は啓太から離れない。
「アイツって?」
「高橋だよ。一つ下にいただろ?覚えてない?」
「えっ?高橋くんがいるの?どこに?えっ?ウチの学校のバレー部にいるの?」
「お前、今、高橋と目が合ってなかったか?」
そう言いながら豪くんはゆっくりと目線を啓太から私に移す。
「あの高橋くんでしょ?小さくて、かわいい感じの子、だよね?どこにもそんな子いないじゃん」
「なぁ、優菜。もしかしてお前の彼氏って、あの背番号12番?」
「う、うん。分かっちゃった?なんか恥ずかしいな」
「アイツの名前って?」
「えっと、斉藤啓太くんって言うの。一つ下の学年なんだよ」
「ふーん、そう言うことか」