年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
啓太が言っていたことを思い出してみる。
啓太は私の存在を知っていた。
俺のこと、覚えてないの?って聞かれた。
家も遠くない。走って来られる距離。しかも私の家を知っている。
私の優しさが全然変わってない、って言っていた。
『思い出した時、優菜は俺のこと幻滅するかも知れない』
『過去の俺じゃなくてこれからの俺を見ていて欲しい』
全部、高橋くんと啓太が繋がる。
どうして私は気付かなかったの?
私と啓太は何年も前から知り合いだったのに。
「そう、だね。思い出したよ、啓太はあの高橋くんで間違いない」