年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
◎ 高橋くんとの出会い
中学2年生。
部活にもやっと後輩が入部してくるってワクワクしていた、あの頃。
男女バレー部に入部した下級生が一人一人自己紹介をしていく。
その中に男子にしては背の低い、可愛らしい男の子がいた。
高橋啓太くん。
私はその男の子を見て、上下関係の厳しいバレー部でやっていけるかな?って不安に思ったことを記憶している。
最初の数か月、1年生は先輩のボール拾いや、コートの準備、基礎トレーニングばかりで、思っていたのと違うと言って辞める子も数人いたけど、高橋くんは頑張っていた。
1年生がコートで練習できるようになると、いよいよ先輩たちからのシゴキが始まる。
先輩たちは容赦なくスパイクを1年生めがけて打つ。
そのスパイクは腕や肩、顔に当たることも当然あって。
1年生についたアザは練習を頑張っている勲章なんだと、訳の分からないことを言っては容赦しない上級生。