年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
そんな練習をしている時、2年生の打ったスパイクが凄い勢いで高橋くんの顔面にヒットした。
高橋くんはそのままコートに倒れこみ、顔を押さえてうずくまった。
倒れている高橋くんに対して、またスパイクを打とうとしているのを見て、私は咄嗟に高橋くんの盾になって、背中で強烈なスパイクを受けた。
「痛ったーい。ちょっと!練習ストップ!!高橋くんが立てないでいるでしょ?あんたたち、見えないの?これってちゃんとした練習なの?イジメてるだけにしか見えない!」
私はトスを上げた人とスパイクを打った人に向かって怒った。
その2年の男の子たちは、私にボールを当ててしまった後ろめたさからか、私が殺気立って怒ったからか分らないけど、
「優菜、大丈夫か?ごめん。当てるつもりは無かった」
そう謝ってきたけど、
「その言葉、高橋くんにも言ってよ。謝りなさいよ。先輩でしょ?ちゃんと後輩の面倒を見なさいよ」