年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
「ねぇ、優菜先輩。先輩は何か部活してるの?」
「んー。何もしてないよ。中学ではバレー部だったんだけどね」
「なんでバレー辞めたの?」
「期待したほど背が伸びなくてさ。本当は高校でも続けたかったんだけど、女子バレー部の先輩たちが皆、背が高くて。ちょっと気後れしたっていうか、ね」
「斉藤くんは?何か部活入ったの?もう仮入部期間終わるよね」
「俺、バレー部だよ」
「そうなんだ。斉藤くんは背も高いし、バレー上手なんじゃない?きっとすぐレギュラーになれるよ。頑張ってね」
「ん。ありがとう」
私たちは当たり障りのない会話をしながら、家から20分ほど先にある学校までの道を並んで登校した。
「私、こっちだから。じゃね、斉藤くん」
「うん、またね」
私たちは昇降口で別れて、自分のクラスへ向かった。