年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました

そして土曜日

部活帰りの啓太が迎えに来てくれた。

「啓太、おかえり。お腹空いたでしょ?お昼食べてから啓太のおうちに行こうよ。オムライス作ったから一緒に食べよ」

「わー!ありがとう。俺、腹ペコだよ。優菜って凄いな、俺のお腹の空き具合まで分かるのな」

「そりゃね、部活一生懸命やってるんだから。さ、食べよ」

『いっただきまーす』

「ん?啓太、野菜サラダもちゃんと食べなきゃダメだよ」

「だってさ、この中にセロリ入ってる。俺、あんま好きじゃない」

「えーっ!前に聞いた嫌いなものリストに書いてなかったよ」

「だってそれ書いたときにはセロリなんて思いつかなかったんだもん」

「もう、しょうがないな。じゃ、セロリは私のサラダに移しといて。私が食べるから」

「優菜って、ママだな。お母さんじゃなくて、小さい子供の面倒を見てるママ」

「誰がママよ!啓太がお子さま過ぎるんです。セロリ、美味しいのに」

こうして私は啓太のことをどんどん知っていって。

また一つ、セロリが嫌いって知ることができた。

「これからチュウするのに。優菜からセロリの味がしたら、ヤダ」

「じゃ、チュウしない!!」

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