年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました

お昼を食べてから、啓太の家に向かった。

「俺んち、ここだよ。ここの5階」

連れてきてくれたのはこの辺りでは珍しいタワーマンションで。

「ここなんだね。もしかして啓太ってお金持ちなの?」

「さあ?知らない。優菜んちだって一軒家だろ。俺からしたら庭付き一軒家の方が金持ちに見えるけどな」

「うちは昔から住んでるってだけで、お金持ちじゃないし」

「ま、どっちにしたって親の金だしな。俺は自力で金持ちになるから。優菜、苦労はさせないからね」

「ふふっ。それってプロポーズみたいに聞こえるよ」

「するよ、ちゃんとしたやつ。その時が来たらね。楽しみに待っててよ」

「うん」

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