年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
「俺、優菜のこと待つよ。俺の感情だけで突っ走ったら、優菜を傷つけちゃうから」
「啓太、私いいよ。私も啓太と同じ気持ちだよ」
「優菜?本気で言ってるの?」
「うん」
啓太はさっきの触れるだけのキスとはまるで違う、深いキスを落としてきて。私は息が続かず、苦しくなる。
「んんっ、ふぁっ・・」
「優菜、エロい。その吐息」
「啓太のせい、だよ」
と、その時。ピンポーンと家のインターホンが鳴った。
「お母さんが帰ってきたかも!」
その後の私と啓太の慌てようは酷いもので。
乱れてもいない服を直してみたり、啓太にいたってはクローゼットに隠れようとしたり。
変な汗を掻いた。
そして息を整えて、二人声を揃えて
『お帰りなさい』
と、お母さんを迎えた。
啓太が帰る時、啓太の耳元で「続きは帰ってきてからね」と、小さな声で囁いたら啓太は顔を真っ赤にして。
その顔を見て胸がキュンと鳴った。
そして翌朝、啓太は夏合宿へ出発した。