年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
俺はバスを降りてくる人の中から豪先輩を見つけると、マネージャーを連れて挨拶に向かう。
「豪先輩、お疲れ様です!今日からよろしくお願いします」
「おう、高橋!じゃなくて苗字なんだっけ?まあいいや、啓太!相変わらず礼儀正しいな、お前は」
「誰に叩き込まれたと思ってるんですか。豪先輩たちですからね」
「ははっ、そうだったな。今日からよろしく。お前に会えるの楽しみにしてたよ」
俺は全然楽しみじゃないぞ。
「で?そっちの彼女は?」
「うちのマネージャーの田中っす」
「一年の田中美夕(ミユ)です。今日からよろしくお願いします」
「俺は北高校二年の青山豪です。こちらこそよろしく。あっ、うちのマネージャー呼んでくるから、ちょっと待ってて」
そう言うと豪先輩は乗ってきたバスの方へ走って行った。