このヤンデレ医師を何とかしてほしい
「信じらんない!何で母さんもこんなヤンデレストーカー野郎を家に、しかも娘の部屋に入ることを許可してんの!?」

朝からイライラしてしまう。私はコイツが大嫌いだっていうのに!

「まあまあ、俺たちは親公認の仲ってことだよ。式はいつ挙げる?入籍する日はいつにしようか?」

怒っているとわかっているはずなのに、コイツはヘラヘラ笑いながら私の肩を抱こうとする。その手を振り払い、「着替えるから出てけ!」と男性を部屋から追い出した。



部屋に勝手に入ってきた男性は、私の幼なじみのお兄さんで名前は木村昴(きむらすばる)。さっきから意味不明なことばかり言っているけど、医者という社会的地位のある職業に就いている。

幼なじみのことは大好きだ。違う大学に通っているけど、たまに一緒に遊びに出かけたりする。でも昴さんのことは昔から苦手。

昴さんは私のことをまるで自分の恋人であるかのように束縛してくる。付き合っているわけじゃないのに言われたのが次の言葉たち。
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