このヤンデレ医師を何とかしてほしい

「男と話したり二人きりになったりしないでね。男と会ったりしたらすぐにわかるから」

「そんな足を出すような格好はしないで。葵のそういう格好を見るのは俺だけでいいから」

「アルバイトを始める？それなら男がいないところで働いてね。あと夜までシフト入れたらダメだからね」

「今度遊びに行くの？それって男もいる？それならダメ」

こんなおかしなことばっかり言って束縛するもんだから、周りは私と昴さんが付き合っているんだと勘違いしている。もちろん否定した。でも「照れてるんだね」と昴さんが言うものだから、誤解は解けないまま今に至る。

「ほんと、ふざけないでよ！こっちはそのおかげで恋すらまともにできてないって言うのに！面倒くさい！」

ブツブツと文句を言いつつ、クローゼットを開ける。普通、彼氏が家に遊びに来たなら女の子はみんな可愛い格好をしておしゃれをするんだろう。でも私はあの人のことなんて嫌いだし、おしゃれする必要性なんてないだろう。