このヤンデレ医師を何とかしてほしい
「未来のお嫁さんが体調を崩したら大変だから、ちゃんと管理させて。まあ、もしも葵が体調を崩しちゃっても俺がしっかり看病してあげるけどね」

「私、あんたのお嫁さんになるなんて一言も言ってないんですけどね!!」

思い切り昴さんを睨み付ける。でもきっと彼には私が上目遣いで見ているようにしか見えてないんだろう。今だってニコニコしながら私を抱き締めようとしているし。

「はぁ……」

怒鳴ったりするだけ疲れるだけだ。私はため息をつき、椅子に座って昴さんが用意してくれた朝ご飯を食べ始める。昴さんは私の前に座り、ニコニコしながら私が食べる様子を見ていた。……監視されているみたいで嫌だな。

「昴さん、どっか行っててくれない?食べにくいんだけど」

「だって、葵が誤嚥しちゃったらどうするの?食べ物が喉に詰まったら?」

「そこまで心配しなくていい!あっち行ってろ、馬鹿!」

「ダメ。食べ終わるまでここにいる!」
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