このヤンデレ医師を何とかしてほしい
そんなことを繰り広げながら食事をしていく。もう途中から面倒くさくなって私が折れちゃった。

その時、ピコンとスマホが鳴る。誰かからLINEが来たみたいだ。

「あっ、ゆりちゃんからだ!」

同じ薬剤師を目指す友達のゆりちゃんから、「今度の日曜日、合コンしない?イケメンが揃っているらしいわよ!」とキラキラしたスタンプ付きで送られてきていた。イケメンと合コンかぁ〜……。

恋愛ドラマや少女漫画を見ていると、ああいう恋に憧れちゃう。ヤンデレストーカーじゃないイケメンに優しく守られて、結婚して、温かい家庭ができる。うん、やっぱり恋をするなら優しい人とよね!

「もちろん行くよ!っと……」

メッセージを送ろうとした刹那、私の手からスマホが奪われてしまう。奪ったのはもちろん昴さんで、目を細めて怒ってますというオーラを出していた。

「合コン、行くつもりなの?俺という彼氏がいながら?」

いつも以上に低い声に、私はびくりと肩を震わせる。正直、怖い。でもそれを誤魔化すために必死で強がった。
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