このヤンデレ医師を何とかしてほしい

「合コン、行くに決まってるでしょ！そもそも私は昴さんと付き合ってなんかいないし！昴さんが勝手に言ってるだけなんだから！」

だからスマホ返して、と手を伸ばすけど昴さんは返してくれなくて、逆に私の手が強く掴まれてしまった。

「離して！離せ、馬鹿！」

手を振り解こうとするけど、よくそんな力出せるな、ゴリラかよと思ってしまうほどの力で掴まれてキリキリと手が痛くなっていく。

「痛い！！離せ！！」

痛くて生理的な涙が出てくる。昴さんは冷たい瞳で私を見下ろし、「合コンなんて行かないよね？」と訊ねる。

「は？」

聞き返せば、さらに強い力で手を掴まれた。痛い！骨が砕けるって！あまりの痛みに私は叫ぶように言っていた。

「いっ、行かない！！行かないから離して！！」

私がそう言うと、昴さんは「よかった」といつもの声で言いながら手を離す。手がジンジンと痛くて熱を持っている。私の心には恐怖しかなかった。

「合コン、断りの連絡入れておいたからね」