美しい夢を君とⅡ

後ろから手が伸びてきて口を塞がれた



それと同時に「開けるな」と耳元で声がした





え?海?




後ろを振り向くと海と青空くん




てことは今うちのドアを開けようとしてるのは誰?




海に引っ張られドアから離れる



「美夢、リビングに居て」


青空くんそう言われリビングへ




だけどすごく気になる



あ、そうだ。モニターあるじゃん。これで見ればいいんじゃん



そう思いボタンを押そうとした瞬間






勢いよくドアを開ける音と男のうめき声



急いで玄関をみると玄関の外で海に押さえつけられた男がいた



「美夢、絶対出てくるな」




青空くんにそう言われ再びリビングに戻された




「お前誰だ。うちに何しに来た」


「ある女を探しに来た。青龍音が居るってことはここで間違いないようだな」



青空くんと男の話し声が聞こえる




ある女?





「お前族の人間か?」


「俺は紅の人間だ。女に伝えとけ。"また"迎えに行くと」



「あ!待てよ!」




その声にもう一度玄関を覗くとどうやら逃げられたらしい
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