美しい夢を君とⅡ
「美夢、いま翠苑から下っ端がやられたって」
「雷神も連絡きた」
玲夜と稜の言葉に静かに目を閉じる
「海、龍音、炎舞、翠苑、雷神が狙われてる」
『そうみたいだな、だが相手の検討がつかない』
「紅」
それしかありえない
『けどあいつらの正体分かんないんだろ』
「昔の族らしい。なんで復活したのかは知らないけど、もう少し調べるから。下っ端に数人で動かないように伝えて。じゃ」
電話を切り玲夜の方を向くと目が合った
「下っ端は5人以上で動くように指示する。それ以下で動く場合は龍音と分かるものを身につけないように。龍音のバイクも乗らないように。」
その言葉に頷くと下っ端たちを集めてさっきのことを言う玲夜
「美夢、明日しんちゃんに聞きましょう」
「うん、そうだね」
ほんとは今すぐ聞きたい
結華だって家に帰れば親に聞ける
だけどそれを選ばずにしんちゃんに聞くという選択をした
きっとみんなで聞いた方がいいと思ったんだろうな
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