美しい夢を君とⅡ


しんちゃんの言葉が頭から離れない















30年前に平気で殺人などを犯していた族






それをお父さんたちが潰した





当時のメンバーは全員刑務所に入ったらしい




だけどあの時襲ってきた人達はみんな私たちと同じぐらいの年齢に見えた





どういうこと?






「美夢?玄関で立ち止まってどうしたの?電気ぐらいつけな」




そう言って電気を付けてリビングに戻っていく青空くん






あれ、いつの間に家に帰ってきてたんだ




しんちゃんの話聞いてから倉庫行ってそっからの記憶が無い



どんだけ考え事してたんだ私




「マイシスターおかえりー」



相変わらず床に寝っ転がってる海




「紅の正体がわかった。30年前にお父さんたちが潰した族だった」





海がびっくりしながらこっちを見ている




「なんでそんな族が今頃復活したんだ?前うちに来た男との関係はあるのか?」


「多分関係あると思う」


「何が狙いなんだよ」






「もうこの話はやめよう」



青空くんが静かにそう言った




なんで?




そう言い返そうとしたけどなんとも言えない雰囲気を出してる青空くんが怖くて言えなかった




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