美しい夢を君とⅡ
海side
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「海、起きろ」




誰かにそう言われて起きると青空がいた





「なんだよ、まだ夜中だろ、、、」




時計を見ると3時




「話がある、こい」




そう言って部屋を出ていく青空に着いて行く




靴を履いている青空




「外行くのか?」


「車の中で話すから」



いつもと何かが違う




なんだろう、感じたことの無い雰囲気










助手席に乗ると「紅のことだ」と言われた




「紅?どうかしたのか?」


「美夢が昔誘拐されたの覚えてるか?」


「黒鴉だろ、それは夏に片付いただろ」


「それじゃない、もっと昔だ」




もっと昔?




いや、誘拐されたのは黒鴉の時だけだろ




「覚えてないか、まぁお前もまだ幼かったからしょうがないか」




青空の言葉に静かに耳を向ける




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