美しい夢を君とⅡ
優雅side
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「妹を頼んだ」





海さんが誰かと電話をしている




「美夢、見つかったんですか?」


「あぁ、いま翠苑と雷神が向かってる」


「じゃあ俺達も!!」


「行かなくていい、いや行くな」



まさかそう言われるとは思わず固まる




「どうしてですか?」


「美夢を守れなかったやつが助けに行ってどうするんだ」




何も言い返せない





「海、あんまり強く当たるな」


「チッ」


「海がごめんな」



青空さんが謝ってくる




「いや、悪いのは俺らなんで。ほんとすみません」


「俺に謝るんじゃなくて美夢に謝ろうな」




その言葉に頭をあげる




「美夢に会っていいんですか?」


「美夢がいいって言えばいいんじゃない?」




美夢に会って謝ろう



それが第一だ




「結華たちと連絡まだ取れないよ」



愛那の不安そうな声に玲夏さんが「私たちが連絡しとくから大丈夫よ」と言ってくれた




なんで誰一人として連絡が取れないんだ?







ブーッブーッブーッ



携帯が鳴り見ると下っ端からだった
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