美しい夢を君とⅡ


廊下で結華に抱かれている美夢




「結華」




そう呼ぶとこちらを見てくる結華




目が赤く泣いたことがわかった




それとともにいつにも増して怒っていることも




「一旦倉庫戻るぞ」


「えぇ」




美夢を抱き上げて外に出る






すると1台の車が来た



「蓮?どうしているんだ?」


「結華に呼ばれたんだ。バイクじゃ美夢乗せれないだろ。早く乗れ。後ろに鳳竜の下っ端がいる」




その言葉に遠くを見るとたしかに男2人がいる




「結華、海くんに鳳竜の下っ端に見られたこと伝えろ。それと俺のバイクは、、、」


「玲夜大丈夫だ。智也が乗って倉庫まで行く」




車の後ろから降りてきた智也




「よっ、ほれ、バイクの鍵よこせ」


「智也、すまないな。頼んだ。鍵は結華が持ってる」


「ほいよ」




返事を聞いて車に乗り込む





美夢の顔を見ると涙の跡がまだ残っている




だけどこれは美夢の涙じゃない?




結華か




さっきの結華の顔




あれは何かを決意した顔だった




「行くぞ」




その言葉とともに発進した車




美夢、帰ろうな





ーーーーーーーー
< 159 / 410 >

この作品をシェア

pagetop