美しい夢を君とⅡ
だけどそれを青空くんが止めた
海くんは炎舞として鳳竜は潰せない
だとしたら私が龍音として潰す
もう決めた
話が一通り終わり、立ち上がる
「結華どうしたの?」
「なんでもないわ」
そう言って香純に微笑んだ
「少し出かけてくるわね」
フードを被り直し外に出る
一旦深呼吸をして気持ちを落ち着かせる
が、落ち着くわけが無い
早く潰しに行こう
バイクに跨ろうとしたら誰かに腕を掴まれた
「どこに行くつもりだ」
「鳳竜のとこよ」
「そこに行ってどうするんだ」
「潰す」
「だめだ」
「なんで」
「そんなこと美夢は望んでない」
「美夢が望んでなくても私は許さない。離して稜」
そう言っても離してくれない
「ちょっと来い」
腕を掴まれたまま倉庫の裏へと連れていかれる
倉庫の裏は山になっているため誰もいない