美しい夢を君とⅡ
「なによ」
「一旦落ち着け」
「私は落ち着いてる」
「嘘つけ」
「嘘じゃないわよ」
いいから離しなさいよ
そう思って腕を振るが全然離してくれない
「鳳竜を潰してどうするんだ」
「そんなの知らないわよ、ただ潰すだけよ」
「そんな事をして美夢は喜ぶと思うか」
「関係ない。それに私は鳳竜のこと別に大切じゃない」
そう言うと両肩を掴まれた
「美夢が楽しそうに鳳竜の話をしているだろ。それを奪うのか」
たしかに最近の美夢は楽しそうに鳳竜であったことを話してくれる
だけど私はもう鳳竜を許せない
「言い方を変える。
お前は美夢の幸せを奪うのか」
そんな事言わないでよ
「じゃあ、じゃあどうすればいいのよ、、、
この気持ちどこにぶつければいいのよ、、、
もうどうしていいのか分かんない、、、」
涙が溢れてくる
「お前はいつも1人で抱え込みすぎなんだよ。
もっと仲間を頼れ、俺を頼ってくれ。
もう自分だけ傷つくのはやめてくれ」
手に触れられて思わず見るとまた自分が握りしめていたことに気づいた