美しい夢を君とⅡ
「頼むから、こんなになるまで我慢しないでくれ」
その手を優しく包み込んでくれる稜の手
温かい
さらに涙が出てくる
「、、、ごめん。どうしていいのか分からないの、、、。美夢は私にとって生まれた時から一緒にいる存在。
友達以上の存在なの。その美夢が危険な目にあった。守れなかった鳳竜が許せない。守れなかった自分も許せないのよ」
今まで溜まっていたものが出てくる
「美夢の好きな人がいる場所だから潰しちゃいけない。そんなこと分かってる。美夢の幸せを奪っちゃいけない。でもどうすればいいのよ、、」
下を向くと腕を引かれて抱きしめられた
「えっ、ちょっと稜、何してんの」
何故か無言の稜
だけど頭を撫でる手と背中に回っている手
そして稜の体温
全てが温かくて優しくて、何だか落ち着く
だけど涙は止まらない
「泣け。沢山泣いていいんだ」
その言葉にもう涙が止まることは無かった
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