美しい夢を君とⅡ

その言葉になんとなくこの場の雰囲気が悪くなったのが分かる




「あ、そう言えば服直してくれたの結華だよね?ありがとね」


「ううん。そのあの、ごめんね。見ちゃったの」





何かを言いずらそうにしている結華




見た?




あぁ胸のことか




「大丈夫だよ。最後まではされてないから」




その言葉にみんながハッとしたのがわかった




「よかったぁ!!!!!!!」



泣き出したのは香純




「え?どうして香純が泣くの?」


「だってええええ!!!!」




だめだこりゃ




なんて思っていたら結華が私の胸に顔を埋めている




微かに聞こえる声




泣いてるのか





「みんなほんとにありがと」




もう一度そう言って結華の頭を撫でる















「明日鳳竜の倉庫に行ってくる。姫を辞めてくる」


「辞める理由はなんだ?」


「今回、私が姫だったから鳳竜が狙われた。もうそんな目にはあってほしくない」


「そんな理由で優雅が納得すると思うのか」




玲夜の言葉に思わず黙る





だけど





「もう決めたから。それにもしなんか言われたら龍音の姫だってことを言う」


「それだったら俺たちの正体も」


「それはまだいい」





何かを言いたげな顔をしているが私の顔を見て止めた





「、、、分かった」


「うん。玲夜ごめんね」






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