美しい夢を君とⅡ


話すことも無くあと少しで頂上に着く





「美夢、美夢が鳳竜の姫になってくれてよかった。最初は強引に姫にしてすごく怒られたけど」




そう言えばそんなことあったな




「私も鳳竜の姫になれて楽しかった」


「楽しいならよかった。
前に好きな人がいるって言ったの覚えてるか?」




好きな人、たしか昔から好きなんだよね




「覚えてるよ」


「俺、その人を守れなかったんだ。でも諦めきれない。どうすればいいと思う?」




守れなかった?



何かあったのかな



でも



「好きなら気持ちを伝えた方がいいと思うよ」





そう言うと何故かすごく真剣な表情になる優雅





「そうか、そうだよな。じゃあ」




じっと目を見つめられて離せない





















「美夢、好きだ。出会った頃からずっと好きだ。


俺と付き合ってください」



















「え?」













多分凄い間抜けな声が出た








優雅が好きな人が私?





あ、そうじゃん





忘れてたけど前に私の事好きって言ってたもんね






そうだよね












返事か、、、






あれ?なんで私迷ってるんだろ




迷うことなんて無いはずなのに
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