美しい夢を君とⅡ
この時期の18時はまだ暗くなるのが早い
もう公園には誰もいなくて今いるのは私と玲夜だけ
歩き出す玲夜にヘルメットを外し慌てて着いていく
そして砂場の前で止まった
「覚えてるか?この砂場で名前の漢字を教えあったの」
え?それは優雅でしょ?
「あのときの美夢、俺の漢字見てかっこいい!って言ってたな」
そう言って笑う玲夜
うそ、、、
あれって玲夜だったの?
「ねぇ、もしかして昔からよく私の家に迎えきてくれた?」
「ん?あぁ行ってたよ。結華たちが呼んでこい!ってうるさかったから」
「結華たちってあとは誰?」
そう言うと考え出す玲夜
「あれ誰だったんだろうな。俺たちと同い年ぐらいの男の子だよ。結華なら知ってるんじゃないか?」
もしかしてそれは優雅?
「その男の子優雅かもしれない」
「は?」
「優雅がよくこの公園で私と遊んでたって言ってた。だから幼い頃の記憶が夢に出る度に優雅だと思ってたの。
だけど違う、玲夜だったんだ。
あれ、私と結婚するって言ったの誰だろ、、」
そう言うと何故か黙る玲夜
「え、もしかして玲夜?」
「悪いかよ」
顔が赤いのが暗くてもわかる
「ふーん」
なんて言いながらニヤけが止まらない