美しい夢を君とⅡ
目をつぶると聞こえてくるのは波の音と車の音、そして聞きなれたバイクの音
この音知ってる
どんどん近づいて来ると思ったら止まった
そして
「探したわよ」
その声に振り返ると龍音の格好をしている結華
「どうしてここが分かったの?」
「前に言ってたじゃない。1人で考え事するならこの海だよねって」
そういえばそんなこと言った気がする
「びっくりしたわよ。用事が早く終わったから学校に行ったら美夢が帰ったって咲が言うんだもの。」
「誰もいなかったから寂しくて」
「?みんな居たわよ?」
え?
「香純たちも?」
「えぇ、香純も陸も稜も朝から居たらしいわよ?玲夜も居たわ」
うそ。もしかして私が早く着きすぎてただけ?
「そうだったんだ」
もう少し待てばよかった
「寒いわね」そう言って私にピッタリくっついて座る結華
「それで?どうしたの?」
「なにが?」
「とぼけないで。今思ってること全て言いなさい」
半分脅しに聞こえたけどそう聞いてくれて助かった
「あのね、ーーーーーーーーーーーー」
最近思っていることを全て話した