美しい夢を君とⅡ

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ




「お前ら〜席につけ〜」



そう言いながら入ってきたのはしんちゃん



え？まさか今年もしんちゃんが担任なの？




「今日からお前らの担任になった高石信二だ。しんちゃんって呼んでくれ」


昨年と同じ挨拶だ



なんて思っていたら目が合ってニヤってした




「ちなみに柚月とは親戚になりました〜！
俺のかわいい娘が柚月の兄ちゃんと結婚したんだぞ〜！！」








いいやがった。





クラスメイトたちからの視線が一気に集まる


やめてやめて、見ないで



「柚月の兄ちゃんって昨年卒業した人だろ？あの人って結城の姉ちゃんと付き合ってたんじゃねーの？浮気か？」

「いや、柚月ってもう1人兄ちゃんいるって噂だぞ？」

「あ、私もそれ聞いたことある。すごくイケメンなんだって」




そんな会話が聞こえてくる




「俺の娘が結婚したのは柚月のもう1人の兄ちゃんだぞ～！！
てことで柚月よろしくな！！」




「、、、へい」




私の個人情報勝手に漏らすなや


しんちゃんが龍音の初代じゃなかったら絶対殴ってたわ



「美夢、シャーペン折れるぞ」



玲夜の言葉に手元を見るとシャーペンが曲がりかけていた



おぉ、危ない危ない