美しい夢を君とⅡ
「結華って好きな人いるのか?」
「へ?」
突然そんな事を聞かれて変な声が出てしまった
好きな人?
「どうしてそんなこと聞くの?」
「別に聞くぐらいいいだろ」
聞くぐらいいいだろ、、、
じゃあ
「私も教えるから稜も教えてね」
「は?ちょっとま」
そう何かを言いかけた稜に
「好きな人いるわよ」
と答えた
びっくりしているのか固まっている稜
「稜は?好きな子いるの?」
お願い
いないって言って、、、
「いるよ。昔から好きな子」
「、、、そうなんだ」
そっか、好きな子いるんだ、、
「どんな子?」
「結華が知ってる人だから言わない」
え?なにそれ
「少しぐらいいいじゃない」
なんて言ったけど本当は聞きたくない
「じゃあ美夢と玲夜が無事に付き合えたら教えてやるよ。俺の好きな人」
そう言って2人の方に視線を向ける稜
しばらく携帯を弄っていた美夢も眠くなったのか寝てしまった
今は2人仲良く頭をくっつけて寝ている
「この2人は絶対付き合うわよ。まぁそれまで稜の好きな人は聞かないことにするわ。だから私の好きな人も聞かないでね」
「分かった」
ニヤッとしてくる稜に私もニヤッとする
稜の好きな人に負けないように頑張ろう
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