美しい夢を君とⅡ

玲夜だけは笑わなかったよね。



なんて思いながら玲夜の方を見たらなぜか顔が赤い



「玲夜どうしたの?部屋暑い??」


「、、、、いや暑くない」


「そう」



そのやり取りを見てまた笑っている結華と稜




なんなん。











「俺らってほんとずっと一緒にいるよな」



中学のアルバムを見ながらそう言う玲夜



たしかに。クラスもずっと一緒だったしなぁ




「たしかにね。あ、これ」



ページを捲っていた稜が手を止めたのは体育祭の写真があるとこ




左ページの真ん中を指さす稜




「懐かしいわね」




ふふっと笑う結華と恥ずかしくなる私





なぜなら、そこに写っているのは私と玲夜が抱き合ってる写真だから



たしかクラス対抗リレーでうちのクラスがトップを走ってたけど転んじゃった子がいて一気に最下位になったんだよね



それを最後の方に走った陸、稜、そしてアンカーの玲夜が抜かして1位でゴールしたんだ



最初に走った私と結華と香純はゴールで待ってて玲夜がゴールテープを切った瞬間嬉しすぎるあまり抱きついたところを撮られたんだよねぇ、、






恥ずかしい、、、




「何恥ずかしがってるのよ、今だってたまーに抱きついてるじゃない」


「いや、抱きついてないから」



結華の言葉に即答すると「ふふっ」と笑われた




「ほら、次見よ」







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