美しい夢を君とⅡ

ーー


玄関を出ると玲夜がいた



「おまたせ」


「ん、行こ」



歩き始める玲夜の隣へ



「今日陸と香純デートらしいぞ」


「そうなの?結華と稜もデートだって」


「みんなデートかよ。じゃあ俺らもデートだな」


「っ!!」


嬉しすぎて言葉が出ない


やっぱりこれデートだよね!!!



「あ、ごめん。美夢は好きなやついるんだよな。俺なんかじゃダメだな。ごめんごめん」



違うよ、玲夜でいいんだよ。



そう言いたいけど上手く言えない気がする





「玲夜も好きな子居るのに私なんかと出かけていいの?」


「え?あぁ美夢はいいんだ」



そっか、家族みたいなもんだもんね






だけど、今日だけはデートとして楽しみたい



「玲夜」


「ん?」


「今日は楽しもうね」


「おう」



笑顔の玲夜に私も笑う












「相変わらず人少ないな。」


「まぁこんなとこ来るの私と玲夜ぐらいでしょ」



私たちが来たのは深海魚水族館



その名の通り深海魚がたくさんいる水族館



元々ちょっと変わった趣味の私と玲夜は深海魚とかそーゆー系が大好き



ただ結華とかは意味わかんないとか言って絶対来てくれない



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