美しい夢を君とⅡ
ーー
「この紙書いて明後日までに提出しろよー」
回ってきた紙を見て「はぁ」とため息をつく
進路かぁ
どうしよ
「玲夜って進路決まってるの?」
「俺?俺は大学行くよ。ちょっとやる事あるからね」
やること??
なんだろ
「そうなんだ。んー、どうしよう」
「その様子だと美夢はまだ決まってないんだな」
「そうなんだよねぇ、、自分がやりたいことすら分からない」
適当に就職?それとも大学?
わからん
「んー、どうしよう」
そう言って前に座っている結華の背中をペンで突っつく
「なによ」
「んー、将来何しようかなって」
「昔は人を救う仕事がしたいって言ってたじゃない」
そんなこと言ったっけ?
「あー、そういえばそんなこと言ってたな」
玲夜まで言うし
記憶にない
人を救う仕事ねぇ
医者??
いやいやむりむり
レスキュー?
体力が持たん
「あ」
「ん?どうした?」
「いや、ちょっと気になるのあった」
「そうか」
帰ったら調べてみよう
うん。そうしよう
「そういえば玲夏が今日美夢に会いたいって言ってた」
「玲夏ちゃんが??」
あ、朝海が言ってたやつかな
「あとで連絡してみる」
「おう」