美しい夢を君とⅡ
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「美夢行くよー」


「はーい」



私の手を引いて歩く女の人




「ねぇねぇ__ちゃん。」



「美夢どうしたの?」



「__ちゃんは結婚して幸せ?」



そう聞くと微笑んでくれた



「とっても幸せ」



「そうなんだ。私にもいい人現れるかな」



「美夢にはもういるでしょ?」



「え?」



「ほら、あそこ」



そう指を指す女の人



目を向けると男の人が立っていた



「誰?」



「誰って美夢の婚約者じゃない」



「婚約者?」



「そうよ。生まれた時から決まってたわよ」



「え?なにそれ知らない」



そう言うと立ち止まった



「私帰る。」



「帰るってどこに?もうあなたに帰る家なんてないのよ?」



繋いでいる手を強く握られる



痛い



「離して」



「諦めなさい。あなたはあの人と結婚するの」




男の人がゆっくりと近づいてくる




「美夢、迎えに来たよ」




「、、、意味わかんないから」




そう言うと困ったように笑うパッと見30代ぐらいの男







いや。違う








この人見たことある




政治家の人だ



しかも歳は50近いはず




「私と結婚すれば君の家族は一生安泰だよ」




なに?もしかしてこの結婚って、、






そう思った瞬間女の人の手を振り切り後ろに走った






そしていきなり地面がなくなり落ちた、、






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