美しい夢を君とⅡ


「そうなんだ。どんな人達なの?」


そう言うと笑顔になった鈴



「あのね、みんないい人たちなんだ。お兄ちゃんの正体を調べたいって言ったら協力してくれるって」


「へ~。よかったじゃん。」


「うん!でね、さっき連絡がきてお兄ちゃんの正体が分かったんだって。それで今日の放課後に教えてくれるらしいから倉庫行ってくるんだ」



「倉庫行くの初めてだな~」なんて言っている鈴に違和感を覚える



樹の正体がバレるはずがない



私たちと同じくいつも幹部たちは同じ格好をしている



顔が見られることは絶対にない



それに倉庫に行くのが初めて?



姫なのに?



絶対おかしい




よし。





「鈴、それ私も行っていい?」


「え?美夢ちゃんも??」


「うん。樹の正体気になるから」


「いいよ!じゃあ白鴉の人達に言っとくね!」


「ありがと」







自分の席に戻り玲夜に今日は倉庫に行けないと伝える



「は?なんで?」


「ちょっとねぇ」


「言え」


「あとでね」


「今すぐ」


「授業はじまりまーす」


「はぁ」



ため息が聞こえたけどこんなとこで言えない



昼休みになったらみんなに言おう






ーー
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