美しい夢を君とⅡ


その言葉とともに担ぎ上げられた身体



えっと、もっといい運び方無いわけ?



チラッと目を開けると鈴は総長さんにお姫様抱っこされている



この扱いの差はなんだ




「もう少し待てよ」



ライの言葉に「ん」と返事をする






「おーい、みんな集まれ〜。いまからこの女と俺が愛し合うからよーく見とけよ」



そう総長が言うと歓声を上げる下っ端たち




なにが愛し合うだ。気持ち悪い



「ライ、その女もこいつの横に置け」


「はい」



まてまて、なにが「はい」だよ。やめろよ




なんて思ったけど鈴の隣にいた方が安心だ



鈴を守れる




ドサッ



多分マットらしき物の上に降ろされた




「じゃ、始めますか」



その言葉を聞いてゆっくりと目を開ける




そして




「じゃあ私達も始めますか」




そう言った瞬間





ガッシャーン!!!と鳴り響く音







「な!なんだ!!!!お前らは誰だ!!」



入口に立っている5人に向かって叫ぶ白鴉の総長、屋島





「名乗るほどのものでは無い」



そう言って近づいてくる5人




「く!くるな!!こいつがどうなってもいいのか!!」



その瞬間首に当たるのはナイフ




あれ?私黒鴉のときのこんな感じになってたよね



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