美しい夢を君とⅡ
特攻服を着た人が近寄ってくる
「えっと、、」
戸惑っている鈴に「大丈夫だから」と言う
「俺たちはお前を助けに行ったんだ。
鈴」
その言葉とともにフードを取る目の前の男
「、、え?お兄ちゃん?え???」
「鈴、今まで黙っててすまない。俺は雷神の総長なんだ。」
「え?雷神の総長??お兄ちゃんが?え?」
「鈴落ち着け。」
「え、あ、うん。じゃなくて!!なんで隠してたの?」
「お前を危険に晒したくなかった。俺の妹だとバレれば色んな族に狙われる。だからあまり関わらないようにしてたんだ。すまない」
鈴を思っての行動
そうだよね、誰だって家族が大切なんだ
危険に晒されたくない
「そうだったんだ、、、。私のためだったんだ。なのに私自ら危険なことに首突っ込んじゃった、、。お兄ちゃんごめん、、」
「いや、俺が悪いんだ。」
「いや、私が、、」
「いや俺が、、」
「もう2人ともいいから」
思わず止めてしまった
「ん?そう言えばなんで美夢ちゃんはお兄ちゃんと知り合いなの?」
「あ?なんでってそりゃこいつがりゅ「あーーー、言ってなかったっけ?」あ?」
樹の言葉を遮ると睨まれた
「私のお兄ちゃんがね、昨年まで炎舞の人間だったの。あ、炎舞っていうのは世界No.2の族ね。それで炎舞と仲の良かった雷神とは私もよく会ってたんだ。だから知り合いなの。ね、樹」