美しい夢を君とⅡ
「さっきから聞いてるが、何の用だ」
「用?特にないよ。暴走してたら目の前からたくさんのバイクが来たから潰そうと思っただけ。だけどさすがに龍音には勝てないからやめとくよ。じゃーね。また"みんなが揃った時"にお邪魔させてもらうよ」
ニヤッと気持ち悪い笑みを浮かべながらバイクに戻っていくやつ
「玲夜、あいつらだよね。最近街で暴れてるの」
「あぁ、とりあえず俺達も戻ろう」
「うん」
バイクに戻りながらさっきのやつの言葉を思い出す
"みんなが揃った時"ってなに?
だけど青楼は危険だ
世界No.6まで登りつめたやつら
ナイフとかを平気で使い、相手が意識を失っても殴り続けると言われている
そんな危険なやつらを放っておけない
だけどさすがに私達も簡単に手が出せない理由がある
それはやつらの後ろには組がついてるってこと
組のやつらは平気で銃を使う
黒鴉との戦いの時に銃の避け方教えてもらったけど下っ端たちが狙われたら終わりだ
「美夢、とりあえず倉庫だ」
「ん」
暴走を中止してみんなで倉庫に戻る
バイクを降りるとみんなが扉の前にいた
「和樹?入らないの?」
「姫さんこれなんですかね?」
和樹が指さすのは1つのダンボール
しかも中々でかい
人が入れるぐらいはある
「ん?なんだろ?」
そう言ってダンボールに手をかけて気づいた
何この臭い、、、
血?
嫌な予感がする