美しい夢を君とⅡ
「怪我人はどなたですか!」
そう声が聞こえて見ると救急車が到着していた
「こっちです。意識がないんです。でも心臓は動いてます。」
巧のことは玲夜に任せて私と稜は警察の方へ
「おい。何があった」
「五十嵐さん、、、」
パトカーから降りてきたのは暴走族上がりの刑事、五十嵐さん
もちろん私たちが暴走族ってことは知ってるし、
私が誘拐された時もお世話になったらしい
「私たちにも分からないんです。さっき暴走を終えて帰ってきたら倉庫の前にダンボールが置いてあってその中に陸の弟が、、、」
そう言うと「またか、、」と聞こえた
「また?」
「あぁ。実は似たような事件が今年に入って5件も起きてる。全部暴走族関係だ」
なにそれ、そんなの知らない
初めて聞いた
稜の顔を見る限り稜も知らないらしい
「美夢、俺と陸は救急車で病院に向かう」
「ん。分かった。私たちは炎舞を呼んで倉庫にいる」
「了解」
玲夜たちを見送り再び五十嵐さんと話す
「五十嵐さん。犯人の検討ってついてるんですか?」
「多分組と族が繋がってる。組の方は八木下組が動いてる」
八木下組。翠苑総長、蓮の家だ
「それでなにか分かったんですか?」
「あぁ、組と繋がっているのは青楼だ」
青楼、、、
さっきあったばかりのやつら
あいつらが巧をやったのか
許せない