美しい夢を君とⅡ


「怪我人はどなたですか!」



そう声が聞こえて見ると救急車が到着していた



「こっちです。意識がないんです。でも心臓は動いてます。」


巧のことは玲夜に任せて私と稜は警察の方へ



「おい。何があった」


「五十嵐さん、、、」


パトカーから降りてきたのは暴走族上がりの刑事、五十嵐さん


もちろん私たちが暴走族ってことは知ってるし、
私が誘拐された時もお世話になったらしい



「私たちにも分からないんです。さっき暴走を終えて帰ってきたら倉庫の前にダンボールが置いてあってその中に陸の弟が、、、」


そう言うと「またか、、」と聞こえた



「また?」



「あぁ。実は似たような事件が今年に入って5件も起きてる。全部暴走族関係だ」



なにそれ、そんなの知らない


初めて聞いた


稜の顔を見る限り稜も知らないらしい



「美夢、俺と陸は救急車で病院に向かう」


「ん。分かった。私たちは炎舞を呼んで倉庫にいる」


「了解」



玲夜たちを見送り再び五十嵐さんと話す


「五十嵐さん。犯人の検討ってついてるんですか?」


「多分組と族が繋がってる。組の方は八木下組が動いてる」


八木下組。翠苑総長、蓮の家だ



「それでなにか分かったんですか?」


「あぁ、組と繋がっているのは青楼だ」



青楼、、、



さっきあったばかりのやつら



あいつらが巧をやったのか



許せない



< 350 / 410 >

この作品をシェア

pagetop