美しい夢を君とⅡ
ーー


「龍音のみなさん!こんにちわ!!」


「うん。こんにちわ」


鳳竜の下っ端たちに挨拶をして幹部室へ行こうとしたら優雅たちが降りてきた



「わざわざ呼んですまない」


「大丈夫。で、何があった」


「こっちにきてほしい」


優雅達について行くと倉庫の裏へ連れてかれた



目の前にはブルーシートで隠された何か



「あのね!私たちが見た時には既にこんな状態だったの!!」


咲の言葉に?を浮かべる私たち




「これを見てくれ」


そう言って優雅がブルーシートを取った



「は?」「え?」



私と陸の声が重なる



「これって、、」






「俺のバイクだ、、、」





そこにあったのはボロボロにされた陸のバイク



あの時巧が使っていたもの



なんで鳳竜の倉庫にあんの?



「最近陸と香純歩いてきてるでしょ?このバイク陸のに似てるなぁとは思ってたんだけど、、、」



そう言った愛那に「いつからここに?」と聞く



「発見したのは3日前かな。それでね、この紙が挟まってて」


渡された紙を見る




"全国No.1の鳳竜さんにプレゼント。青楼"




たったそれだけが書かれていた





「何があった」


優雅に聞かれて玲夜と目を合わせる



あの事件のことは鳳竜には言っていない



鳳竜を巻き込みたくないから



だけどきっともう遅い



やつらは鳳竜を狙ってくるはず



狙う理由は分からないけど嫌な予感がする



「話したいことがある」


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