美しい夢を君とⅡ
ーー

「おい、龍音だぞ」
「しかも幹部たちかよ」
「何しに来たんだ?」
「最近暴れてる奴ら捕まえに来たんだろ」



今私たちがいるのは繁華街


青楼の情報を掴むためにきた



「ユウ」


「あぁ」


私、稜、香純


玲夜、結華、陸の二手に別れる



「じゃ、1時間後」


「ん」



玲夜たちと別れて路地裏に入ると怪しい奴らばっかり


「お、お兄さん達なにしてるの〜」


喋り方だけで分かる。こいつ薬やってんな


「そこを退くか警察に捕まるか。選べ」


「えぇ~どっちもやだなぁ。あ、君俺らの族入る~?」


族?


こいつ族の人間なのに私たちの格好みて誰かわかってないのか?



「どこの族だ」


「俺らは~、せ~ろ~ってとこだよ~」


せーろー?


「青楼か」


「そ~そ~、せ~ろ~」


まさかこんなとこで会えるなんて



「残念ながら入るつもりは無い」



「そっかぁ~、じゃあさよならだねぇ~」



その瞬間たくさんの人に囲まれた私たち



その手にはパイプやらナイフやら。



「サク、ヒナ怪我すんなよ」


「あぁ」「うん!」


「お前らやっちゃえ~」


「おぉ!!!」「しねぇ!!!」



奴らを交わしながら先程の薬の奴を探すが見当たらない



逃げたか



多分あいつは上の人間




「ユズ行け」



サクに言われてヒナの方を見ると「行って」と聞こえた



ここは2人に任せて男が逃げたであろう方向に走る

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