美しい夢を君とⅡ

「何の用だ」


「えー、総長なのか答えてくれたら教えてあげるよ〜」



チッ



「俺が総長だ」


「お、やっぱり総長なんだ〜。じゃあ教えてあげる〜。今日はね、世界ランクを変えに来ました〜!龍音もみんな潰して青楼が今日から世界No.1になるんだよ〜」


相変わらず気持ち悪い笑みを浮かべているやつ


ほんと気持ち悪い



「あれ無視~?まぁいいや。今頃君たちの下っ端は戦ってるんじゃない?炎舞、翠苑、雷神、今回はオマケに鳳竜。龍音の下っ端たちは炎舞の所でしょ~?だから炎舞のとこは人数多めに行かせてるよ~。あ、鳳竜は弱すぎて今日でおしまいかもね」



今こいつ龍音の下っ端は炎舞の所って言ったよね?


てことは鳳竜の所に行ってるのは知らないんだ


よし。大丈夫。下っ端が潰されることは無い


炎舞の所には雷神の人間も行ってる


よかった。今回の情報は漏れてないんだ



「あ、そうそう。なんで俺たちがこの日にしたのか教えてあげるよ〜。」


さっきから喋ってばっかのやつに嫌気がさすけどそれは知りたい


「実はさ~、いるんだよね。俺の弟。龍音に」




は?




今なんて言った?


こいつの弟が龍音にいる?


あれ?こいつの名字ってなに?



「まぁ俺弟とは血が繋がってないし今は一緒に住んでないし~。聞いちゃったのはたまたまなんだけどね~。久しぶりに家に帰ってたら弟しかいなくてさ~、しかも誰かと電話中で。内容聞いてたらこの集まりのこと話してたからびっくりしちゃったよね〜」



そこまで言って一旦止めたやつ


なに?

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