美しい夢を君とⅡ
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「早く行こー!!」


そう言って私の腕を掴む香純


「走らなくても間に合うから」


「行こー!!」


聞いてないし




12月に入り今日は6人で旅行に来てる


ほんとは11月に行く予定だったけどあんな事あったからね




「おっんっせっんー!!!」


もう1人テンションが高いのはもちろん陸


弟の巧も退院して元気になったらしい


まだ骨折は治ってないけどね


和樹も退院して龍音に無事生還


会う度に早くバイク乗せてください!ってキャンキャン吠えてる


クリスマス暴走のときにでも乗せてあげようかな



「着いたー!!」


香純の声に前を向くと目の前には立派な建物


「うわぁ、、すごい、、、」


思わずそんな声が漏れる


「入りましょ」


結華たちの後ろを歩き中に入ると迎えてくれるのは女将さん


「ようこそ、結花-ゆいはな-へ
みんな大きくなったわね」


「おばあちゃん久しぶり」


「お久しぶりです」


実はここの旅館、結華のおばあちゃんちでもある


たしか結華パパの実家


「あら、結華久しぶりね、みんなもいらっしゃい」


そう声をかけてくれたのは結華パパのお姉さん


いずれは女将になるらしい


「今日明日、ゆっくりしていってね。じゃあ部屋にご案内致します。こちらへどうぞ」



そう言って歩き始める結華のおばあちゃんに着いていくとたどり着いたのはなんと最上階


「ここが美夢ちゃんと玲夜くんの部屋よ」


扉を開けてもらい2人で中に入る


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