美しい夢を君とⅡ
最終章

龍音

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「マイシスター!!!おきてぇ!!」


「起きとるわ!!!」


久しぶりに聞いた言葉に大声で返す



「えぇ!?起きてたの!?ほら!カーテン開けて!!」


そう言いながらカーテンを開けられた



完全に親だな



なんて思っていたら動きが止まった海


「どしたの」


「ん?あぁ、みんな大きくなったなと思って」


そう言いながら海が見ているのは窓の横に飾ってあるコルクボード


そこには私たち6人の小さい頃から最近の写真までが数枚貼ってある


お気に入りのやつ貼ってるんだよね


1番最近のだと卒業式のかな


みんなで校舎をバックにブレザーを投げている写真


こーゆー青春したかったんだよね


あ、もちろんブレザーはちゃんとキャッチした



「さ!海!ご飯食べよ!」


「おう!」
















海とご飯を食べていたら玄関の扉が開く音が聞こえた


「お父さんたちかな?」


「忘れ物でもしたのかもな」


朝早くから仕事に出かけているお父さん達かもしれない


そう思って待っていたがいつになってもリビングに来る気配はない


「ちょっと海みてきてよ」


「えっ、、、分かった」


嫌そうな顔をしながら見に行った






「美夢!」


玄関から聞こえる海の焦ったような声


急いで玄関に向かうとそこには、




「青空くん!?」



なんと我が兄、そして世界一かっこいい青空くんがいた



「なんで青空くん!?」


「なんでってそりゃ実家なんだからいつ帰ってきてもいいでしょ?」


「そうだけど!!」


「まぁまぁ落ち着いて。美夢今日は何時から?」


「18時からだけどなんで?」


「ん。分かった。」


そう言ってリビングに行く青空くん


なんだ??


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